平成26年度 文部科学省
「成長分野等における中核的専門人材養成等戦略的推進事業」の成果物公表について
当事業は、平成26 年度文部科学省「成長分野等における中核的人材養成などの戦略的推進」事業で北海道大学が受託した「北海道に即した中核的林業技術者養成プログラムの開発事業」です。
北海道においては人工林の主伐が本格化するなど、大きく林業構造が転換しつつあります。こうしたなかで、生産と環境の両面を見据えた持続的な森林管理の確保と、林業を産業として再構築することが重要となっており、これを担う専門的人材の養成が喫緊の課題となっています。
林業分野の人材育成については森林総合監理士や森林施業プランナーを育成するための研修などが全国的に取り組まれてきていますが、これらの研修は多くの場合、全国統一的なテキストとプログラムによって行われており、地域的な特性を十分反映した内容となっていません。北海道では森林所有規模が相対的に大きいことや、木材市場が不在であるなど、木材流通構造が他地域と大きく異なっており、地域特性を反映させて教育プログラムが必要とされています。
また、これまでの研修内容は基礎的な段階のものが多く、これら研修を修了した技術者に対して、さらに高度な知識や技術を習得してもらうための研修がほとんど行われていないのが現状です。
以上を踏まえて、「北海道に即した中核的林業技術者養成プログラムの開発事業」では、北海道の地域特性を踏まえて、森林総合監理士および森林施業プランナーの人々がステップアップをはかるための、プログラムのあり方を検討することとしました。
本事業では、まず森林総合監理士および森林施業プランナーがどのような学びの要求をもっているのか、また市町村や森林所有者・木材加工事業体は森林総合監理士および森林施業プランナーにどのような期待をもっているのかをアンケート調査をもとにして明らかにしました。
また、これを補強するために市町村・森林組合への訪問調査も行いました。そのうえで、北海道の林業技術者のステップアップのために必要とされるプログラムの概要を作成し、森林総合監理士および森林施業プランナーのステップアップを目指した実証講座を平成27年1月21~23日に開催したところです。
つきましては、本業務の成果物が出来上がり、下記の各リンクアドレスをクリックすることで、閲覧・コピーが可能となっております。どうぞご活用下さい。
事業事務局:北海道大学大学院農学研究院