長野後期研修活動レポート 2021年11月29日(月)~30日(火)
- 長野県、長野県森林組合連合会、(一社)長野県林業労働財団、林業・木材製造業労働災害防止協会 長野県支部、(厚生労働局)長野労働局、中部森林管理局の後援を受けて、長野県森林組合連合会中信木材センター及び松本広域森林組合「もくりゅう館」で2日間の後期研修会を開催しました。
- アルプス山脈が雪化粧し、冷たい風が吹き込み伐採作業で忙しい時期に、研修生の皆さんにお集まり頂き開催しました。
11月29日(月曜日)中信木材センターの貯木場で、1か月間取り組んで頂いたチェーンソー操作技能の自己練習成果発表と、操作技能の課題解決方法、ならびにチェーンソー操作技能の指導方法などの実習を行いました。
- 長野県森林組合連合会中信木材センターの貯木場でオリエンテーションを行いました。
- 研修準備では、伐木練習用の丸太の玉切りも研修生が自ら行います。
- 後期初日は、1か月間のチェーンソー操作技能の自己練習成果発表としてミニ伐木競技大会を開催しました。伐木方向、受け口角度、深さ、ツルの幅高さなどの指定寸法を目標に、その正確性を計測して操作技能の上達を確認しました。
- 自己練習成果発表の後は、自らの課題について報告をしていただき、その課題解決に向けて飛田講師と山口講師による指導がありました。その後、反復練習を行いました。研修生共通の課題として、伐倒方向の精度向上のために、ガンマークの見方や正しい受け口、追い口作りの練習を繰り返しました。
- 飛田講師と山口講師から、伐倒方向の精度を向上させるポイントについて丁寧な説明がありました。
- 伐倒方向の精度を向上させるポイントとして、ガンマークの使い方について説明がありました。
- 飛田講師と山口講師の指導のあと、自らの課題解決に向けた反復練習を行いました。
- 伐木に伴う操作技能は、指定した方向や受け口、ツル幅・高さ、受け口下切りの水平などについて計測して、その正確性を評価します。
- 15ⅿ先の目標のズレを計測します。前期研修では2ⅿ程度あったズレも、後期研修では50㎝程度の差に収まる研修の成果が見られました。
- 受け口の深さ、ツルの幅・高さを指定して、その誤差を計測して評価を行います。計測道具は全て、地域のホームセンターで購入できるものを使用しています。
- 受け口の角度は45度に指定し、切り取った三角木片の切取り角度を角度計で計測して評価します。また、受け口の下切りの水平角を水平器で計測してチェーンソー操作の正確性を評価します。
- 後期実技研修の最後は、チェーンソー技術のコーティング方法について、講師が中心となり研修生間で不安と感じている指導方法について話し合って課題解決を行いました。
11月30日(火曜日)松本広域森林組合「もくりゅう館」で1か月間の振り返りワークショップ(座学)と、林業安全ゲームを使用した伐倒技術向上と安全作業のポイントの振り返りを行いました。
- 後期2日目の最初の研修は、加齢に伴う身体機能の変化と安全対策として「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン(エイジフレンドリーガイドライン)の転倒等リスク評価セルフチェックを体験しました。研修生は体験を会社に持ち帰って、安全大会などで活用したいなどの意見が聞かれました。
- セルフチェックの後は、自己練習期間中の安全対策や現場における指導などの取り組みについて発表を行いました。また、各自にこれからの練習プランを作成し発表して頂きました。
- 最後に林業安全ゲーム(チェーンソー伐木作業編)を使用して、伐倒技術向上と安全作業のポイントの振り返りを行いました。
- 後期研修初日の最後に集合写真を撮りました。