平成24年度林野庁補助事業
先進林業機械改良・新作業システム開発事業のうち作業システム導入支援事業
はじめに
我が国の人工林は利用段階に入りつつあり、国産材の生産・活用の更なる促進が求められる中、農林水産省では平成21年12月に「森林・林業再生プラン」を策定して、10年後の木材自給率50%以上を目指すべき姿としました。
しかし、林業の現場では、作業システムにおける高度な機械化、及びその前提となる路網整備が不十分で、生産性や採算性が低い状況にあります。一方、従事者の高齢化への対応、安全性の向上といった観点からも機械化の推進が課題となっています。このため、先進林業機械改良・新作業システム開発事業では、国内外から最新の機能・性能を有する先進林業機械を導入・改良して、生産性の向上と安全な作業環境の確保を目指すこととしています。
その際、導入した機械の機能性・効率性を最大限に発揮するため、現地の作業条件に適合するような機械の更なる改良、森林作業道等の路網の改良(路体構造自体の改良も含む)、作業工程の改良、などの組み合わせにより作業システム全体を最適化していく必要があります。
こうした背景から、本事業では、新作業システムの調査・開発・検証・評価、生産性の高い作業システムの導入、地域での普及・定着を目指した先進林業機械のデモンストレーション等を含む現地検討会、などを実施する取り組み支援等を行いました。
平成24年度検討会等資料