平成25年度 林野庁 低コスト造林等導入促進事業
はじめに
森林・林業の再生及び持続的な森林経営の推進を図るために、森林経営の採算性の向上を図ることが不可欠となっています。また、我が国の人工林資源は成熟期を迎えており、今後国産材の生産・活用の更なる促進が求められることから、再造林等による確実な更新を図ることが公益的機能発揮の観点からも重要です。
このような中、造林等の低コスト化を進めていくことが大きな課題となっていますが、低コスト化に係る造林技術については、これまでコンテナ苗による造林、伐採と造林作業の一体的な実施といった取組が行われているものの、一部地域にとどまっている取組が多いのが現状です。
このため、本事業においては、これら技術について様々な条件下にある地域へ導入し、その結果を分析・評価して全国に普及することによって、造林コストの低減等を図り、森林・林業の再生を図ることとしています。
その際、導入する低コスト化に係る造林技術の効果を最大限に発揮するため、各地域の諸条件に適合するような既存技術の改良等により、技術を最適化していく必要があります。
こうした背景から、本事業では、低コスト造林技術の導入・改良・検証・評価、地域内での同技術の普及・定着を目指した検討会の開催、などを実施する取り組みを募集し、取り組みに対する必要経費の助成や、学識者からの助言・指導による支援等を行いました。
事業成果報告書
・H25低コスト造林等導入促進事業報告書